委員会の活動
AMDDでは、大切な人びとの健やかな日々のために、価値ある医療テクノロジーと情報をお届けすることを目指し、その環境づくりを行うために各種委員会にて活動を行っています。
- 保険委員会
- 診断・治療機器委員会
- 整形材料委員会
- IVD 委員会
- RAQA委員会
- パブリックアフェアーズ委員会
- アドボカシー委員会
- リーガル・コンプライアンス委員会
- メンバーシップ委員会
- 流通・IT委員会
- デジタルヘルス委員会
委員会一覧
保険委員会
保険委員会では、イノベーティブで価値のある医療機器が日本へ迅速に導入され、そして安定的に患者様にお届けできるよう、持続可能な保険制度の提案と実現に向けた以下のような活動を先進医療技術工業会(AdvaMed)や日本・欧州の各業界団体とも連携しながら行っています。
- イノベーションの評価を含め、価値のある医療機器を適切に評価するための制度の検討と提案(バリューベース・ヘルスケアの推進)
- 日本の医療提供体制に即した既存品の償還価格見直しの検討と提案
- 医療機器の特性に配慮した費用対効果評価制度の検討と提案
保険委員会 委員長
鴨川 幸子
ジョンソン・エンド・ジョンソン
株式会社 メディカル カンパニー
CMOオフィス
ヘルスケアエコノミクス&
マーケットアクセス シニアマネジャー
診断・治療機器委員会
診断・治療機器委員会(Capital Equipment Committee)は、「画像診断機器・治療装置などの医療機器や装置」(特定保険医療材料、体外診断用医薬品(IVD)以外の医療機器)を取り扱う企業により構成され、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献する医療技術の迅速な導入に向けた政策提言活動を行っています。
- 最新医療技術のイノベーション評価、早期承認・導入、制度の透明性等の推進
- 医療機器の安全管理体制の促進
- 日本の医療機器に関する規制の国際的整合性促進
等の課題を、日々議論しています。
診断・治療機器委員会 委員長
大竹 正規
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
政策推進本部長
整形材料委員会
整形材料委員会は日本に拠点を持つ世界の代表的な整形外科用医療機器企業がメンバーです。
日本人の平均寿命は世界トップクラスとなりましたが、介護が必要となる主な原因として後期高齢者では「骨折・転倒」「関節疾患」など運動器障害の割合が大きくなるといったように骨や関節の機能的な寿命は平均寿命の延びに全く対応しきれていません。高齢者の社会参加が認知症リスクを低減させるという多くのデータも示されているように、整形外科用医療機器は健康寿命の延伸に貢献しており国の経済力を維持していく上でも重要な役割を果たしています。
この委員会では、日本市場での整形材料ビジネスに付随する複合的な側面を取り上げ、業界内外で広く検討するとともに関係者の理解を促進することです。そして整形医療機器企業が世界で提供している最先端の医療技術を日本の患者さんに提供できるようすると共に安心して治療を受けられる環境を整備していくことを目的としています。
整形材料委員会 委員長
伊藤 由美
日本ストライカー株式会社
ガバメントアフェアーズ本部
渉外担当部長
IVD 委員会
VD委員会は、臨床検査に用いる体外診断薬や検査機器などのIVD (in-vitro diagnostics) 製品の提供により、患者さんのQOLの向上と国民の健康増進に貢献することを目的としています。先進技術を用いたIVD製品を日本国内にできるだけ早く導入するため、主に以下の活動をしています。
- 臨床検査に係る診療報酬制度についての検討と政策提案
- 臨床検査用の試薬・機器・システムに係る薬事制度の検討と政策提案
- 臨床検査の価値の啓発
臨床検査は疾病の予防/診断/治療/予後の経過観察など、医療のあらゆる段階で用いられます。「適切な検査を/適切な時期に/適切な場所で/適切な価格で」行うことは、患者さんのQOL向上、医療の質の向上、医療費の適正化に大きく寄与すると信じています。
臨床検査薬協会や欧州ビジネス協会、先進医療技術工業会(AdvaMed)とも連携して臨床検査の価値が最大限に発揮されるよう活動を続けます。
IVD委員会 委員長
佐藤 しのぶ
アボットジャパン合同会社
医学統括・品質薬事本部 本部長
RAQA委員会
RAQA委員会は、以下のミッション(使命)を掲げて活動しています。
- 日本の医療に有用な医療機器及び体外診断用医薬品の日本市場への導入期間短縮を行い、日本国民のために最新の医療技術を提供する
- 医療機器及び体外診断用医薬品としてあるべき市販後の規制に関する提言を行う
- 日本の規制を国際的に整合したものとするために、行政に対して市販前後の規制に関する研修の機会を提供する
医療機器及び体外診断用医薬品の市販前及び市販後規制に関し、国際的な規制動向を視野に入れ、タイムリーな情報提供と提案を行い、規制・制度の適正化に貢献していきます。
また医療機器及び体外診断用医薬品の規制情報をグローバルに収集し、日本の医療機器及び体外診断用医薬品の規制を積極的に海外に伝達することも大切な活動です。
これまでも行政と協働して、「デバイスラグの短縮」や「承認審査の迅速化」などの課題に取り組んできましたが、引き続き、市販前と市販後のバランスの適正化などの新たな課題についても積極的に活動していきます。
RAQA委員会 委員長
佐伯 文
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
BDアドバンスドペイシェントモニタリング事業部薬事部
パブリックアフェアーズ委員会
PA委員会はAMDD内や外部のステークホルダーと協働し、以下を達成することを目的としています。
- AMDD、および(会員企業が持つ)医療機器・IVD製品が患者さん及び社会に提供している価値に対する認識の向上
- 最適なタイミングに最適な手法で、患者さんが納得できる診断・治療がなされるよう、ヘルスケアにおける情報格差を是正する
- 持続可能な形で価値のある医療技術を日本で提供し続けられるよう、情報の提供および取るべきアクションについて議論をする場をつくる
パブリックアフェアーズ委員会 委員長
百瀬 和浩
サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社
コーポレートストラテジー&マーケティング、
マーケットアクセス マネージャー
アドボカシー委員会
2009年11月に発足したアドボカシー委員会は、AMDDのミッション『日本をもっとすこやかに』に寄与する情報や提言を通じて、様々なステークホルダーと協働しつつAMDD会員の抱える課題解決に取り組む役割を担っています。
2010年6月には、提言書「医療機器と体外診断用医薬品にまつわる諸課題と解決策‐より良い日本の医療を実現するための提言‐」を各省大臣に提出し、政策立案者をはじめとする各方面のステークホルダーに働きかけ、「デバイスラグの解消」、「薬機法の成立」などに貢献しました。
2020年2月、アドボカシー委員会は、AMDDとして取り組むべき新たな時代の新たな課題を特定し、その解決のために乗り出しました。この活動を通して、AMDD会員企業が生み出す新しい医療機器/体外診断用医薬品/医療技術のイノベーションが、人々に正しく認知され、安全に活かされる社会の実現を目指します。
アドボカシー委員会 委員長
中城恭子
ジョンソン・エンド・ジョンソン
日本法人グループ
ガバメントアフェアーズ&ポリシー
マネージャー
リーガル・コンプライアンス委員会
リーガル・コンプライアンス委員会は、AMDD会員各社が、その企業活動を法令を遵守しながら健全に行うことをより確実にするため、コンプライアンス体制の構築・強化を目的として、国内外のリーガル・コンプライアンスに関する情報収集および分析・研究などを行い、かかる法令遵守を達成するために必要とされる提言をAMDD執行委員会に対して行っています。
リーガル・コンプライアンス委員会
委員長
小島 克己
アボットジャパン合同会社
執行役員
メンバーシップ委員会
メンバーシップ委員会は、より多くの企業がAMDDに加入していただけるよう、新規会員獲得のための活動をする一方、月例会議・特別総会・賀詞交歓会など会員企業間の交流を促進するイベントの企画・運営を行っています。また、AMDDの活動に関する会員企業からのフィードバックを得るための満足度調査も行っております。
メンバーシップ委員会 委員長
高垣 聖子
日本メドトロニック株式会社
ヘルスケアエコノミクスアンド
ガバメントアフェアーズ
プログラムマネージャー
流通・IT委員会
流通・IT委員会では、医療機器流通の改善と効率化に必要な要件と要素技術を検討・評価し、それらがAMDD会員企業に広く普及するための活動を行っています。
- 行政から提示される医療機器流通に関わる要件を検討し、各企業において実施可能な方策を策定します。
- RFID、AI、RPAなどの流通効率向上を可能にする要素情報技術を評価し、実装のための方策を策定します。
- EDI、クラウドベースデータプラットフォームなど、流通の自動化を可能にする情報技術の評価と実装のための方策を検討します。
- より効率的な医療機器流通を促進するため、病院、ディーラー、および行政や他の業界団体とのコラボレーションおよび意見交換を実施します。
流通・IT委員会 委員長
北野 房里至
ボストン・サイエンティフィック
ジャパン株式会社
サプライチェーン本部 本部長
デジタルヘルス委員会
デジタルヘルス委員会は、医療のデジタル化に伴い、加盟企業が取り組む課題について4つのConnectを推進し、課題の解決を通して日本の医療のデジタル化推進への貢献を目指します。
- AMDD内部をConnect:加盟企業が直面する医療のデジタル化についての課題を各委員会との効果的な協力体制を支援する。
- AMDDとステークホルダーをConnect:多様なステークホルダー連携し課題解決や仕組みの実現を図っていく上でAMDDの窓口的役割を果たす。
- 世界と日本をConnect:世界の優れた事例を日本に共有し、日本の取り組みの世界への発信をサポートする。
- 未来と現在をConnect:未来の技術を的確に理解し、バックキャスティング(逆算的に)に課題を想定し対策を提言する。
デジタルヘルス委員会 委員長
池田 剛
日本メドトロニック株式会社
ヘルスケアエコノミクス & ガバメントアフェアーズ マネージャー