一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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課題への取組み

オールジャパンの一員として国際連携をサポートし、日本発の革新的な医療技術の開発へ

2021年5月20日

キーワード

科学技術分野での研究開発におけるグローバル化が進み、医療分野においても、臨床的・経済的インパクトの大きな医薬品・医療機器の開発を単一国で完遂できるケースは、今後ますます少なくなっていくでしょう。AMDDは、特に国際連携の観点から、日本の医療に貢献するという使命感をもって活動していきます。

Point

  • グローバル化が進んだ現代社会では、臨床的・経済的インパクトの大きな医薬品・医療機器の開発が単一国で完遂できるケースはますます稀になっていく
  • 日本の患者さんや医療現場に医療技術を提供する責任を持つ人的・組織的リソースという意味での「オールジャパン」体制で研究開発に臨んでいくことが重要
  • AMDDは、日本国内の団体などと協働し、国際的な人的資源の提供、共同研究や開発、交流の機会創出など、日本の医療に貢献するための活動を続けていく

革新的な医薬品・医療機器の開発に国際連携は不可欠

近年、医療を含む科学技術分野において国際連携の重要性はますます高まりつつあります。日本の科学技術政策の基本方針を示す第6期科学技術基本計画でも「一国の枠を超え、国際社会で叡智を結集し協調・連帯していく重要性が強く認識されている一方で、世界におけるリーダーシップの在り方が問われている」と、国際連携の強化と国際社会における主導的役割の確立を両輪で進める方針が打ち出されました。こうした流れを受け、医療分野においても、大きな臨床的・経済的インパクトを持つ医薬品・医療機器の開発が単一国で完遂できるケースは、今後ますます稀になっていくと考えられます。

医療分野におけるオールジャパン体制とは

医療分野の研究開発を支援する目的で2015年に発足した日本医療研究開発機構(AMED)では、第一期中期計画期間におけるプロジェクトとして「オールジャパンでの医薬品創出プロジェクト」と「オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト」が進められました。これらは、革新的な医薬品・医薬機器の開発につなげるために、日本の医薬品創出支援体制の充実を図ることを目的としたプロジェクトです。この「オールジャパン」という言葉は、一見、第6期科学技術基本計画の理念と矛盾するような印象がありますが、基礎研究から開発研究までの全ての過程を、日本企業や国内の研究機関のみで完遂するといった目標が掲げられているわけではありません。私たちAMDDは、日本の行政機関やAMEDが示す方針を支持しています。国際連携が欠かせない現代の医療分野におけるオールジャパンは、企業や研究機関の所在地に関わらず、日本の患者さんや医療現場に医療技術を提供する責任を持つ人的・組織的リソースのことをさすべきと考え、私たち自身がオールジャパンの一員であると自負して日々の活動に取り組んでいます。

 

「オールジャパンでの医薬品創出」プロジェクトの概要

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(出典)国立研究開発法人日本医療研究開発機構「オールジャパンでの医薬品創出プロジェクト」パンプレット掲載の図を加工して作成

 

 

日本の医療へ貢献するためにAMDDが果たすべき役割

AMDDの会員企業は、日本法人企業として、日本の医療機器および体外診断用医薬品(IVD)産業が発展することを目指して企業活動を行っています。 AMDDの会員企業による医療機器の国内販売額は約1兆8000億円(2015年)に達し、日本における医療機器販売額の実に7割程度を占めることからも、私たちAMDDが日本の医療機器産業において重要な役割を担っていることは明らかです。AMDDの会員企業は、製品の輸入販売だけでなく、日本における研究開発や、国内製造部品の自社製品への利用など、日本の医療機器産業と密接な協力関係を築き上げています。AMDDは、日本の医療に貢献するという共通の使命のもと、AMEDをはじめとする他の団体と協働し、国際的な人的資源の提供、共同研究や開発、交流の機会創出などを通じて、日本の患者さんや医療現場に今後も貢献していきたいと考えています。

 

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