AMDD、ダイバーシティフォーラムを開催 ~医療機器業界のダイバーシティをさらに進めるために~
2018年9月21日
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米国医療機器・IVD工業会(AMDD)は9月21日、医療機器の業界団体として取り組んできたダイバーシティに関する活動を総括し、「AMDD Diversity Forum」を都内で開催いたしました。
AMDDでは2016年に医療機器業界内でのダイバーシティ促進のプロジェクトチームを立ち上げ、メンバー企業の間で喫緊の課題として挙がった「営業部門のダイバーシティ」を最初のテーマに掲げ、営業部門の女性を対象としたネットワーキングイベント「AMDDSales Woman Network」を過去これまで2回開催してきました。
本フォーラムでは、Sales Woman Networkに参加した女性営業職2名、「消化器外科女性医師の活躍を応援する会(AEGIS-Woman)」で女性医師の活躍を応援されている高槻赤十字病院消化器外科の河野恵美子先生、内閣府男女共同参画局の上西優子氏をパネリストに迎え、これまでの活動を総括するパネルディスカッションを開催しました。AMDDメンバー企業の人事や広報担当者に加え、現場の男性管理職も含め、約70名を聴衆に迎え、女性営業職と女性医師双方の立場から、抱えている課題と解決策のヒントを共有しました。
パネルディスカッションでは、医療機器の営業におけるやりがいについて発言があった一方、チーム制やワークシェアリングの可能性についても議論が及びました。医師の立場で、ワークシェアリングを推進してきた河野先生は「女性営業職と女性医師が同じ悩みを抱えている」とし、「チーム制にすることで、男性も女性も働きやすくなる。自分の置かれている状況を全て開示して、共有すること、横のつながりを大切にすることが活動を継続できるコツ」とコメントしました。
質疑応答では、男性管理職から「どんな上司であれば相談しやすいか」との質問に、「まずは上司から開示してもらうと話しやすい。一方的な開示ではなく、お互いの開示が大事だと思う。」との女性営業職からの回答があるなど、活発な議論が飛び交いました。
最後に、AMDDの理事である阿知波達雄(日本BD社長)より、AMDDでは今後も、営業女性の支援に限らず、介護や病気との両立など様々な視点でダイバーシティ&インクルージョンに取り組んでいくことを強調し、本フォーラムは盛会に終わりました。