第16回メディアレクチャー患者QOLを大きく左右する前立腺がん治療
2010年3月1日
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患者QOLを大きく左右する前立腺がん治療
~早期発見と適切な予後のケアがQOL向上のカギ~
近年、乳がんや子宮頸がんなどの女性特有の疾患が注目される中、男性特有の疾患も注目を集めつつあります。特に男性疾患の代表ともいえる「前立腺がん」の患者数は日本人口の高齢化や食生活の欧米化により、年々増加傾向にあり、80歳以上の男性では半数以上に潜在性の前立腺がんがあると言われています。
前立腺がんは治療後に排尿、排便および性機能に障害が出やすいため、いかに患者さんのQOLを維持する適切な治療法が選択できるかが課題となります。そのためには前立腺がんの早期発見が重要です。欧米ではPSA、freePSAを用いた前立腺がんスクリーニングが広く利用されており、効率良くがんと非がんを識別し、前立腺がんの早期発見・早期治療に貢献しています。一方、日本ではPSA検査の有用性が正しく理解されていないという現状があり、検診率も1割に留まっています。また治療後に発症することのある排尿障害についても、近年の先進医療技術による治療の登場により、患者さんのQOL向上が期待されています。
この度のメディアイベントでは、講演Ⅰとして群馬大学大学院医学系研究科准教授の伊藤一人先生より、前立腺がんの早期発見の重要性とPSA検査の有用性についてお話いただきました。そして講演Ⅱでは、東北大学大学院医学系研究科・泌尿器科学分野教授の荒井陽一先生より、前立腺がん患者さんの予後のケアについてお話いただきました。さらに今回は、AMDDのメディアイベントとしてはじめて患者さんをお招きし、ご自身の体験を元に、前立腺がんの治療・予後のケアと先進医療技術の価値ついてお話いただきました。
日時 | 2010年3月30日(火)13時30分~15時10分 |
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テーマ | 患者QOLを大きく左右する前立腺がん治療 ~早期発見と適切な予後のケアがQOL向上のカギ~ |
講演Ⅰ | 「前立腺がん診療をめぐるランドスケープを一変させたPSA検査:その最新情報と今後の展望」 伊藤 一人 氏 (群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学 准教授) |
講演Ⅱ | 「前立腺ガンの術後尿失禁の治療-我が国における人工尿道括約筋の使用実態と今後の普及に向けて-」 荒井 陽一氏 (東北大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野 教授) |
講演Ⅲ | 患者さんによるスピーチ 大高 一夫 氏 |
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- 「前立腺がん診療をめぐるランドスケープを一変させたPSA検査:その最新情報と今後の展望」:伊藤氏によるご講演資料。前立腺がん、そしてPSA検査に関する基礎知識、前立腺がんの早期発見・治療の重要性、さらに最新のPSA検査と今後の前立腺がんの検査の展望について、最新のデータを交えてご講演。
- 「前立腺ガンの術後尿失禁の治療-我が国における人工尿道括約筋の使用実態と今後の普及に向けて-」:荒井氏によるご講演資料。前立腺がんの様々な治療オプションについて、そして治療後に発症することのある後遺症、特に排尿障害がいかに患者さんのQOLを低下させるか、そして排尿障害を患う患者さんの治療法として、今後の普及が期待される先進医療技術・人工尿道括約筋についてご講演。
- 講師プロフィール:伊藤 一人氏:群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学 准教授
- 講師プロフィール:荒井 陽一氏:東北大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野 教授