第11回メディアレクチャー変わる疾病、変わる健診
2007年5月1日
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変わる疾病、変わる健診~感染症の時代からメタボの時代へ~
厚生労働省はこのほど、現行の健診項目を見直し、2008年4月から、かつての感染症中心だった時代の健診から、現在の糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の防止に重点をおく「特定健診・特定保健指導」の導入を決定しました。健診の結果を基にした保健指導により、生活習慣病につながるメタボリックシンドロームとその予備軍を減らす方針です。今回のメディア・レクチャーでは、生活習慣病とその予防のために重要な健診の実施に欠かせない体外診断用医薬品(IVD: In-Vitro Diagnostics)を取り上げました。IVDは、健診での尿検査や血液検査などの生化学検査としてよく知られており、今回の健診項目の見直しでは、メタボリックシンドロームの早期発見と生活習慣病への発症を予防するための重要な項目として注目されています。
今回は、講師に日本臨床検査医学会会長・国際医療福祉大学教授の渡辺清明先生をお招きし、日本人の死因の3割を占める生活習慣病の予防に重点を置いた今回の健診項目の見直しについて詳しくお話いただき、メタボリックシンドロームを予防し、生活習慣病の発症を抑制するために欠かせない健診と、その中で重要な役割を担っているIVDの価値についてもお話いただきました。
日時 | 2007年5月31日(木)13時30分~15時30分 |
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テーマ | 変わる疾病、変わる健診~感染症の時代からメタボの時代へ~ |
講演1 | 「予防と先進医療技術の役割」 桜井 靖久氏 (東京女子医科大学名誉教授) |
講演2 | 「変わる疾病、変わる健診~感染症の時代から生活習慣病の時代へ~」 渡辺 清明氏 (国際医療福祉大学教授) |
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- 検査と先進医療技術:検体検査の精度の進歩、また体外診断用医薬品(IVD)やシステム機器による医療費削減効果など詳しいデータを踏まえ、今後の医療のありかたについて言及。桜井氏による資料。
- 変わる疾病、変わる健診~感染症の時代から生活習慣病の時代へ~:健診臨床検査データの高いニーズや検査項目選定の経緯、また検査値標準化に関わる提案や精度管理などについて詳しく説明。渡辺氏による資料。
- 講師プロフィール:桜井靖久氏:東京女子医科大学名誉教授、未来医学研究会会長、 ヘルスケアパーク研究会代表、医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)戦略会議前共同議長
- 講師プロフィール:渡辺清明氏:国際医療福祉大学教授、国際医療福祉大学 三田病院 検査部長、日本臨床検査医学会 理事長