一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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プレスリリース

先進医療技術(医療機器・体外診断用医薬品)に関する国民意識調査結果を発表

2010年12月17日

キーワード

日本の医療消費者は世界最新の先進医療技術を望んでいる

 

  • 81%の日本人が先進医療技術を使ったことがあり、87%が重要と考えている
  • 74%の日本人が世界最新の先進医療技術を使いたいと思っている
  • そのうち66%が医療費が多少高くなっても世界最新の先進医療技術を希望している
  • 日本の医療について満足している人は43%である一方、満足していない人も24%
  • 自分の10年後の健康状態を心配している人が77%

米国医療機器・IVD工業会(AMDD)(所在地:東京都新宿区、会長:デイビッド W. パウエル)はこのほど、日本の医療と先進医療技術(医療機器および体外診断用医薬品)に関する意識調査を行いました。その結果、81%の日本人が先進医療技術を使ったことがあり、また87%が先進医療技術を重要と考えていること、また80%の日本人が世界最新の先進医療技術を使いたいと思っており、そのうちの66%が医療費が多少高くなっても世界最新の先進医療技術を使いたいと考えている、ということがわかりました。本調査は、日本人の一般の方を対象とした医療機器に関する意識調査としては初めての大規模調査です。

本調査は、日本全国の40歳以上70歳未満の男女2,000人(男女比50:50)を対象としたインターネット調査によるもので、本年9月24日~30日にかけて実施されたものです。

この調査からわかった主なことは以下の通りです。

81%の日本人が先進医療技術を使ったことがあり、87%が重要と考えている

先進医療技術のうち、心臓ペースメーカー、心電図、人工透析、MRI、超音波検査、内視鏡検査、CT、カテーテル、マンモグラフィーが全体の70%以上の人に認知されており、いずれかの先進医療技術を体験したことがあると答えた人は81%に上りました。また自分や自分の家族が診断や治療を必要とする時、これらの先進医療技術はどの程度重要と思うかという質問には87%の人が「非常に重要」または「やや重要」と答えています。そして、先進医療技術を重要とする理由として、「病気の早期発見・早期治療」「体への負担・痛みが少ない」「迅速で正確な診断」が70%台でトップ3を占めています。それに続き、「救命」「入院期間の短縮」「早期の社会復帰」が50%前後で続いています。

74%の日本人が世界最新の先進医療技術を使いたいと思っている

自分や自分の家族が診断や治療を必要とする時、世界最新の医療技術での診断・治療をどの程度利用したいかの質問では、全体の74%の人が「とても希望する」または「希望する」と答え、非常に強い意向が示されました。また年齢層では50代以降で利用意向が高くなっており、「日本の医療制度について」の質問の中で、10年後の健康に不安・心配な層がより強く、高い利用意向を示しています。

そのうち66%が医療費が多少高くなっても世界最新の先進医療技術を希望している

また、最新の医療技術の利用意向を示した人に、医療費が多少高くなった場合の利用意向を質問したところ、男女別や年齢の層に関係なく66%の人が「とても希望する」、または「希望する」と答え、「医療費が高くなるなら希望しない」は僅か7%に過ぎませんでした。

日本の医療について満足している人は43%である一方、満足していない人も24%

この調査では、40代から60代の男女に、現在の日本の医療についての満足度合いも聞きました。その結果、「満足している」と答えた人は42%、「大変満足している」と答えた人はわずか1%でした。その一方で、「あまり満足していない」は19%、「全く満足していない」は5%で合計24%の人は現在の日本の医療について満足していない実態が明らかになりました。

10年後の健康状態を心配している人が非常に多い(77%)

現在の健康状態と10年後の健康状態に対する関心度合いについての質問に対しては、健康状態は「良くない」「あまり良くない」とするものは合計で24%、おおよそ4人に1人の割合で「良くない」と考えていることがわかる一方、「良い」とするものが44%で、3割の人は「良くも悪くもない」としていることがわかりました。では10年後の健康状態に対してはどうかという質問では、「とても不安・心配」「少し不安・心配」とする人が合計で77%にも上り、「不安・心配でない」とする人は7%に過ぎず、心配している人の率が高いことがわかりました。

デバイスラグ、デバイスギャップは、85%の人が早期の改善期待を示している

世界で標準的に使われている医療機器および検査で、日本国内ではまだ承認されていないため、日本の患者さんはその機器および検査を使った医療が受けられないものもある事態について「改善期待」を聞いたところ、85%の人が「ただちに改善すべき」または、「なるべく早く改善した方が良い」と答え、非常に強い改善期待があることが明らかになりました。

「医療の質の向上」「医療の利便性」の方が「国全体の医療費の削減」より重要である

「日本の医療について」の質問の中で、「医療費の個人負担の軽減」「医療の質の向上」「医療費の効率化」「医療の利便性」「国全体の医療費の削減」の5項目についてそれぞれの重要度を聞いたところ、「医療費の個人負担の軽減」「医療の質の向上」が全く同じ90%の重要度で、これに続いて「医療費の効率化」「医療の利便性」がそれぞれ88%、87%とほぼ同水準であり、「国全体の医療費の削減」の74%よりも上回っています。

AMDD会長のデイビッド W. パウエル(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社代表取締役社長)は「今回の私どもAMDDの調査を通じて、日本国民の多くが先進医療技術の重要性を理解し、世界最新の医療機器および診断技術を望んでいることが確認できました。今後もデバイスラグやデバイスギャップの解消に努め、世界最新の先進医療技術をいち早く日本に導入することで日本の患者さんのQOL向上に貢献できるよう努力して参る所存です。」と述べています。

またAMDD副会長の島田 隆(日本メドトロニック株式会社代表取締役社長)は「この調査から、先進医療技術が入院日数の短縮、より早い社会復帰、また日本の総医療費の抑制のために役立つものとして、多くの国民がその重要性を理解していることがわかり、AMDDとしても先進医療技術のもつベネフィットをさらに広く伝えていきたいと思います。」と述べています。

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