より正確な診断が求められる検査
B 型肝炎、C型肝炎、E型肝炎など、ウイルス感染症による肝炎患者、とりわけC型肝炎においては、肝臓の機能を低下させるだけでなく、肝がんへ進行していくケースがかなり高いことが知られ、早期の治療が求められています。こういった病気を早い段階で正確に診断するには、ウイルスの存在を遺伝子レベルの高度な技術を持って正確に検出できる検査が必要とされます。
C型肝炎に関してさまざまな治療薬も開発されている中、核酸増幅法を用いて早期に正確なウイルス量を測定することができるようになりました。これにより例えばインターフェロン投与などの治療方針を決めて効果的な次の治療につなげることができます。また、肝炎マーカー検査は、現在特定年齢以上の個人対象の定期健康診断プログラムが導入されています。保健所等でも使用することが出来る便利なもので、定期健康診断など、より一般的な方法として貢献できる検査です。肝炎の診断、予防、そして進捗状況を定期的に検査することによってより適した治療を導き出せることができるのです。
文責:ロシュ・ダイアグノスティックス 田中