体に負担がなく、迅速に行われる検査

日本人に感染者の多いピロリ菌。４０歳以上の８０％がピロリ菌に感染しているといわれています。胃潰瘍、十二指腸潰瘍のみならず、様々な病気の原因となっていることが昨今の研究で明らかになり、一昨年では、ピロリ菌を発見した学者にノーベル医学生理学賞が授与されたことでも認知度を上げています。現在、一般的に行われているピロリ菌検査は、血液検査、内視鏡検査など、患者の体に侵襲的な検査です。しかし、先進的な検査は便を検体とする非侵襲的検査で、１５分で結果の分かる迅速検査キットを使用し、菌の有無を定性的に判断することができ、除菌判定、定期検査にも使え、患者にやさしい検査なのです。最近では、混合診療としての実施も認められています。この他にも様々な確定診断を導き出す、体に負担が少ないため検査が受けやすい試薬が開発されています。

文責：ロシュ・ダイアグノスティックス　田中