一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

AMDD logo

一般社団法人
米国医療機器・IVD工業会

医療技術・IVDの変遷

健康寿命は膝から延ばそう

キーワード

いま世界保健機関(WHO)は、介護を必要としない生活期間を「健康寿命」と名づけて、これを延ばすように世界中に呼びかけています。しかし日本ではもう3000万人が変形性膝関節症と推定されており、主に高齢者で痛みや歩きにくさを訴えているのです。関節疾患などの障害を乗り越えるために、年間7万人を超える方々が人工膝関節への置換術を選んでいます。人工関節の手術に踏み切る時点として、「近所までの用足しで歩くのがおっくう、など日常生活に支障をきたしたら要注意」といわれます。膝が痛むと、どうしても運動不足になりがちで、それが筋力低下を招いたり肥満を促したりして、さらに膝に負担がかかるという負の循環に陥りやすいのです。

人工関節置換術とは、傷んだ関節の軟骨と骨を取り除いて(図①)、金属部品などをはめこむ(図②)手術です。人工関節が生まれて半世紀たち、耐久性を高めるためのデザイン/材質/手術手技は日進月歩です。痛みを和らげる効果も大きいので、「もっと早く受けておけばよかった」と手術後に残念がる患者さんも大勢おられます。痛みを取り除き、健康寿命を延ばしていただくのがメーカーの切なる願いです。

文責:日本ストライカー 橋本あさ子

ケーススタディ・コラム一覧に戻る
pagetop