一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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米国医療機器・IVD工業会

医療技術・IVDの変遷

ロボット制御による放射線治療機器

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X線発見の翌1896年には治療への応用例が発表され、放射線治療には長い歴史があります。ITの恩恵で高線量をがんに集中させる高精度治療が可能になり、大型機器でありながら次々と新機種が開発されています。今では、緩和療法から外科手術・化学療法と併用した根治治療まで、幅広い目的・部位に放射線治療を用います。

新技術として注目の粒子線治療もありますが、運用技術の蓄積があるX線でもロボット技術を導入した新しい治療法が登場しています。ロボットアームの先端にある照射口が治療ターゲットを立体360°で捉え、4,000以上の選択肢から選ばれた100~150本のビームで治療を行います。

診断技術の進展で早期発見したがんを、少ない負担で早期治療できれば理想的です。ロボット制御の治療機器は自動でターゲットを検出・追尾・位置補正し、周辺の重要臓器を避けながら照射を行い、呼吸運動で動く肺がんや手術困難な症例にも治療の可能性を提供します。

文責:日本アキュレイ株式会社 武田卓子

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