一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

AMDD logo

一般社団法人
米国医療機器・IVD工業会

医療技術・IVDの変遷

新しいレーザーによる前立腺肥大症治療

キーワード

前立腺肥大症は、中高齢男性に広くみられる進行性の良性疾患です。男性の実に約80%が80歳になるまでの間に前立腺肥大症を発症すると言われています。

前立腺肥大症の手術療法としては高周波・切除ループを用いた経尿道的内視鏡下手術(TURP)が最も一般的であり、その治療効果の高さから、本邦でも数十年にわたって標準的治療法とされてきました。その一方で、TURPにはまれに重篤な合併症がおこるリスクがあることが知られており、新たな治療法の模索が進められてきました。そのような中、近年欧米を中心として急速に普及してきた代替治療法のひとつに、ある特定の波長のレーザーを用いた治療法があります。レーザー発生装置と光ファイバーを組み合わせ、経尿道的内視鏡下手術で肥大した前立腺組織を蒸発(蒸散)させるという技術です。TURPと同等の有効性を実現しながら、術後の尿道カテーテル留置期間や入院日数が短縮でき、かつ重篤な合併症の発生リスクが低減されるということから、本邦にも最近導入され、次第に普及が進みつつあります。

文責 : 日本AMS株式会社 早水太郎

ケーススタディ・コラム一覧に戻る
pagetop