一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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医療技術・IVDの変遷

iLASIK(アイレーシック):NASAも認めた屈折矯正手術

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LASIK(laser in situ keratomileusis)とは、レーザーにより近視や乱視などの屈折矯正を行う手術です。日本におけるLASIK手術数は、年間約20万人と推計されています(エイエムオー社調べ)。

通常、LASIKは、眼科用のケラトーム(鉋)でフラップ(蓋)を作製し、その下の実質をエキシマレーザーで削り、フラップを戻す、という手順で行います。

iLASIKは、ある特定の検査機器やレーザー機器を組み合わせ、カスタムメイドの視力矯正を可能とする技術です。ウェブフロント技術により一人ひとり異なる角膜表面の歪みを測定し、ケラトームの代わりにコンピュータ制御されたフェムト秒レーザーでフラップを作製し(下図①および②)、一人ひとりの角膜表面の歪みに合わせてエキシマレーザーを照射(角膜実質の切削)します(下図③)。

2006年に米国国防総省が戦闘機パイロットの採用条件に、2007年にNASAおよび2008年にJAXAが宇宙飛行士の採用基準にLASIKを認めました。筆者もNASAの発表を機に、2007年末、iLASIK手術を受け、術前に両眼とも0.08しかなかった視力が1.0まで回復し、以来メガネもコンタクトレンズも無い生活を堪能しています。iLASIKは極めて精度の高い安全な手術ですが、価格だけに惑わされず信頼できる眼科医の下で受けることをお勧めします。

文責:エイエムオー株式会社 児玉順子

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