一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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医療技術・IVDの変遷

緑内障インプラント

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緑内障は、眼圧の上昇などが原因となって網膜の視神経細胞が壊れていく疾患です。だんだん視野が欠けていき、重症化すれば失明に至ります。日本緑内障学会の疫学調査(多治見スタディ)によれば、40歳以上の日本人の有病率は推定5%で、決して珍しくはありません。

現在、エビデンスに基づいた緑内障に対する唯一の治療法は眼圧を下降させることであり、薬物治療もしくはレーザによる非観血的治療が第一選択です。しかしこれらの治療が奏効しない場合には、観血的手術の適応となります。

観血的手術の一つとしてチューブシャント手術(図参照)があります。この手術に用いられる緑内障インプラントは日本では長いこと未承認状態でしたが、2009年に厚生労働省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」において、早期導入が望まれる医療機器として認められ、その後承認及び保険適用に至っております。チューブシャント手術の選択肢が加わったことにより、失明の恐怖と闘う患者さんの“希望の光”となれば、医療機器業界に携わる者としてこれに勝る喜びはありません。

文責: エイエムオー・ジャパン㈱ 栗原真由美

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