一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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医療技術・IVDの変遷

心エコー検査での心不全および抗がん剤の心毒性の心機能評価に有用なGLS

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心エコー(心臓超音波)検査とは、プローブと呼ばれる機器を体に当てるだけで心臓の状態を精緻に観察・診断できる、有用かつ安全性の高い検査方法です。この心エコーで虚血部位の同定、遅延収縮部位の検出や同期不全評価に主に活用されているのが、GLS(Global Longitudinal Strain)です。GLSとは、心筋の長軸方向の収縮機能の指標であり、2000年代に開発、市販機に搭載されたものですが、近年、心機能評価の標準指標であったLVEF(左室駆出率)を補完する指標として注目されています。例えばLVEFが保たれている心不全におけるLVEFに代わる心機能評価として、または抗がん剤の心毒性評価においてはLVEFの低下よりも先にGLSが低下傾向を示すといった鋭敏な指標として、米国心エコー図学会のExpert Consensusやヨーロッパ心臓病学会のPosition Paperにも取り上げられています。メーカー間で値が違うことやエコー検査そのものが抱える検者間誤差という課題はありますが、検者間誤差についてはその誤差を最小限にするMachine Learningによる自動解析機能により、検者に依存しない客観的な指標を示す期待が持たれています。

図は、複数断面の解析波形を同一画面に表示し、Bull's eye画面(右下)において異常部位を解り易く示しています。

 

文責:GEヘルスケア・ジャパン株式会社 荻原克史

図:複数断面の解析波形を同一画面に表示、Bull's eye画面(右下)において異常部位を解り易く示す
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