一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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医療技術・IVDの変遷

最先端CTによる心臓検査

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1回転の撮影で64枚の輪切り画像を撮影できる「64列マルチディテクターCT」が登場したことで、拍動を続ける心臓をブレなく撮影することが可能になり、10秒以内で心臓全体を撮影することができるようになりました。これまで心臓血管病診断には、脚や腕からカテーテルという管を挿入して行う「心臓カテーテル検査」が普及していますが、「心臓CT検査」は、カテーテル挿入も、長時間の安静状態保持も必要なく、患者さんにかかる体の負担がかなり軽くなり、「心臓カテーテル検査」とほぼ同様の診断結果を得られるようになりました。

さらに画像処理により冠動脈、またはその周辺の血管などを立体的にとらえられ、狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈の異常個所を浮き彫りにすることも可能です。息を止めている時間も20秒以下で、検査は15分ほどですみます。造影剤も腕の静脈から少量入れるだけなので、カテーテルを使う検査に比べて安全性もぐんと高まりました。

心臓CT検査により、より早期の段階で疾患を発見し予防・治療していくことで、診断・治療コストの削減を図ることができますが、何よりも患者のQOLの向上に寄与することが期待されています。

文責:GEヘルスケア 小林

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