一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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医療技術・IVDの変遷

お腹を開けないがん手術・腹腔鏡下手術の進化

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患者への侵襲が少ない腹腔鏡下手術が、近年急速に普及しています。腹腔鏡下手術とは、従来の開腹手術と異なり、お腹に開けた小さな傷からカメラと操作機器を挿入し、モニターを見ながら病変を取り除く手術です。わずか1-2cmの傷からの操作を可能にするために、あらゆるデバイスが開発され、中でも出血を抑えながら組織を凝固・切離していくエネルギーデバイスの進化には目覚しいものがあります。2016年には7mm径までの血管処理を可能にした超音波凝固切開装置が開発され、外科医の方々にご活用して頂いています。また、胃や大腸などの病変部位を自動的に切離する自動縫合器は、多くの方々によりその活用法が検討され、現在では吻合操作(がんを取り除いた後に組織をつなげる操作)を含む全ての操作を体腔内で完遂できる時代になりました。

今後も、新たな機器開発による臨床価値の向上、より低侵襲な手技の実現による外科医・患者様への貢献が期待されております。

文責:ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) エチコン事業部 平田正和

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