監修者あとがき

不断の努力と研鑽で技術を習得して活かす医師達と、その診療法を自ら選択し受療して恩恵を受ける人々がいて、初めて先進医療技術の真価が発揮される。医薬品の歴史は長く誰しもがその貢献を認めている。先進医療技術の歴史は半世紀にも満たないと言っても過言でなく、本書で語られたように先進諸国においては現在多くの方々がその恩恵を享受しているが、発展途上国では医療技術はそれを使いこなせる医師や医療スタッフが少ないためにその恩恵を受けられない患者さんが多く存在する。全人類が先進医療技術の恩恵に与った時こそ、先進医療技術の真の評価が下されるものと感じるのは誰しもの思いである。

やがてその日が来る日を夢見て、次々に誕生する先進医療技術の価値を知るとともに、これまで打つ手のなかった病気が治る感動が得られる本書をより多くの方々にお読みいただき、その重要性を正しく理解することを期待すると伴に、素晴らしい体験をご紹介下さった寄稿者の皆様方に心から感謝の意を表します。

2014年3月