一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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患者団体

『こどう』誌を通じて仲間同士が支え合い

2013年8月1日

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小林 金造 氏 星陵心臓友の会 理事

「星陵心臓友の会」は40年以上も前の1971年7月、心臓の手術を受けた人、これから受けようとする人たちを支援するために設立されました。以来ずっと機関誌として月刊『こどう』(毎号20ページ)を発行し、電話による相談などにも忙しく対応しています。このほど『こどう』は505号を数え、すっかり全国の心臓血管病患者の心のよりどころとなっています。

当会設立の由来を尋ねると、東北大学病院の外科部門に新しく「胸部外科」という診療科目が誕生した時点にさかのぼります。それが今では「心臓血管外科」という頼もしい名前に変わっています。そんなわけで毎年、東北大学病院の研修棟大講堂で開かれる健康セミナー「心臓血管病患者の集い」には会員以外の方々も参加され、講演後の質疑応答や健康相談会では切実な質問も出て、講師の先生は丁寧に答えてくださいます。

なお、『こどう』に連載されている「医学講座」の執筆者は東北大学心臓血管外科の先生方で、最近では「大動脈瘤と高血圧治療薬」「大動脈狭窄症」「乳児特発性僧帽弁狭窄断裂」「心臓外科におけるチームワーク」「ハイブリッド手術室」には購読者から大きな反響をいただきました。

当会は心臓血管病の予防や治療、そして研究にも協力しています。さらに一般の方々にも心臓血管病に対する理解を呼びかけ、手術を受けた人々や手術を受ける人々を励まし、心臓病の患児や患者のかかえる諸問題の解決に努めて、保健福祉の向上にも寄与したいと考えています。

当会の拠点は仙台市ですが、周辺地域における「健康づくり講演会」にも力を注いできました。しかし東日本大震災で壊滅状態となった南三陸町(志津川)と石巻市では中止されたままです。それでも福島県相馬市に接する宮城県南部の丸森町では続けられており、先ごろの「高血圧をもっと知ろう」の講演会では、会場を埋めた聴講者から血圧測定の基本から調剤薬の正しい服用方法まで、広範囲にわたる質疑応答が行われ、参加者から「毎日の生活に大いに役立つ」と喜ばれました。

『こどう』には会員の声も寄せられ、術後の経過報告や関連質問などで花が咲きます。また心臓移植のための渡米費など募金活動やその経過報告も取り上げられ、仲間同士の支え合いのありがたさが身にしみる毎日です。

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