一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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患者団体

高精度の検査方法導入を希望

2011年12月1日

キーワード

河村 裕美 氏 一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト 理事長/ NPO法人女性特有のガンのサポートグループオレンジティ 理事長

「もしかしたら、見落とされた?」こんな言葉が私たちの患者会の中で聞かれることがあります。私たちの会は、「女性特有のガンのサポートグループ オレンジティ」です。オレンジティでは、子宮・卵巣・乳がんの体験者を対象にサポートしています。

オレンジティが誕生したのは、2002年1月。それから2年後の2004年1月に特定非営利活動法人の認証を受けました。静岡県を中心として発足したオレンジティは、来年1月に10年目を迎え、全国に向けて活動しています。

オレンジティの主な活動は、おしゃべりルームといわれる体験者同士のグループピアカウンセリングと女性のがんの体験者にかかわる勉強会です。女性特有のがんの体験者は、術後機能障害や女性のシンボルの喪失により心身ともに生涯にわたりケアが必要になります。しかし、女性の性器などにかかわる部位であることもあり、家族や友人などにも相談することが難しいのが現状です。そのため、女性が話しやすい場として作られたのがオレンジティなのです。

さて、このおしゃべりルームの中ではしばしば、検診を受けていたのにがんが進行して見つかった方たちが「見落とされたかもしれない」と話すことがあります。実際に見落としだったのかどうかは確定できませんが、体験者は自分の受けた検診に対し不信感を抱き、自分の病気と向き合うことが難しい場合があります。

アメリカでは、子宮頸がんの検診で液状化検体細胞診法(LBC法)が9割取り入れられているのに比べ、日本ではまだまだ一部でしか取り入れられていません。精度の高い検査方法は、早期発見に大きく寄与するばかりか、前述のような体験者が大幅に減る可能性を持っていると思います。

オレンジティでは、生涯にわたり女性が健康であるために、精度の高い検診方法が取り入れられるよう関係機関などに働きかけていきたいと思います。

活動情報

◇定例会……3で割れる月の第1土曜日
◇おしゃべりルーム……
【静岡県】東部(第3土曜日)、中部(第1土曜日。ただし定例会のある月はお休み)、西部(第2土曜日)
【東京都】お茶の水(第4日曜日)
【千葉県】千葉市(第4土曜日。平成24年1月より)

女性特有のガンのサポートグループ オレンジティ 連絡先

〒413-0038 静岡県熱海市西熱海町2-17-49 オレンジティ事務局
電話 090-3588-5841(午前8時~午後9時)

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