一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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米国医療機器・IVD工業会

患者団体

変形性股関節症と取り組んで21年

2007年2月1日

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高野 紀美 氏 NPO法人 のぞみ会 理事長

のぞみ会は1986年に「変形性股関節症友の会」として発足し、5年前にNPO法人となりました。設立時60余名だった会員は現在7,600名余り、全国14支部で活動しています。

この病気の原因は主に先天性股関節脱臼及び臼蓋形成不全で、その他大腿骨頚部骨折などの外傷、細菌感染による化膿性関節炎、特発性大腿骨頭壊死症などに由来するものがあります。年齢、発病時期、片側性か両側性か、また各人の生活背景によって症状がちがいます。病状が進行すると歩行時に股関節が痛く、跛行するようになり、日常生活にも不便を感じるようになります。特に女性に多く、「家事ができない」、「外出が困難」など子育て中の人や、また高齢者が自立して生活するのにはつらいものがあります。

治療法としては保存療法と手術療法があります。手術療法には関節温存手術と人工股関節置換術があり、後者は近年めざましい進展があります。人工股関節そのものの品質向上もさることながら、一部の医療施設ではロボット手術、ナビゲーションシステムなどの先進医療と呼ばれるものを取り入れています。これらの手術法は手術時間の短縮と、離床が早まることによる入院期間の短縮など、患者にとって良いことずくめのように思われます。しかしこの病気は、手術後数年を経てみなければ結果としての良否が見えにくいと言われています。

創設者の精神を受け継いで

術後「痛み」はとれたのか、歩行の改善はどうか、QOLは向上したか、また、再手術はどうなのか、術前より良くなった生活が何年続けられるのかなど、二本脚を使って行動する以上、患者は大いに気になるところです。また、治療法の見解が医師により異なる例も多く、相談を受ける場合はセカンドオピニオンを薦めることもあります。

設立当初から会長を務め、20周年の2006年に退任された吉田前理事長から、「よりよい情報の発信」、「患者同士の交流を通じての相互扶助」、「特定の医師のみに片寄らない」という、のぞみ会の精神を受け継いでいきたいと思っております。

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