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報道・医療関係者

青森から世界へ ~次世代のヘルスケア 地域モデルをめざして~

2014年1月1日

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村下 公一 氏
青森県庁商工労働部(総括主幹)

 

青森県は、「少子高齢化」が急速に進行している上、世界トップクラスの長寿国・日本の中で平均寿命が男女とも全国最下位の状況にあります。 少子高齢化などは日本の共通課題ですが、青森県はこれが国内に先行して急速に進行するなど、まさに「課題先進地域(県)」なのです。

日本一の短命県などの地域課題を産業の立場からその解決に貢献し、これによって新たな産業を創出することをねらいに、本県産業振興の基本戦略として「青森ライフイノベーション戦略(2011.11)」を自治体としては他県に先駆けて策定・公表し、積極的にライフ分野での政策展開をしています。 本戦略では、「医工連携」「サービス」「プロダクト」を重点分野に設定し、特に「医工連携」分野においては、新たな医療機器等の開発を重視して中央大手企業(含外資系)等との戦略的アライアンス促進を政策目標に掲げています。

このような方針のもと、本戦略の一環として、これまで大手医療機器メーカーと地元企業とのビジネスマッチング等を目的としたコラボイベントを積極的に企画開催してきました。例えば、GEヘルスケア・ジャパン㈱とは、2012年から「GE Day in Aomori」を継続開催しているほか、日本BD㈱をはじめとしたAMDD会員企業等を講師に「医療機器開発MOTプログラム」も実施しています。さらに2013年9月には、ジョンソン・エンド・ジョンソン㈱の日色社長をお招きし、「2013 Medical Innovation Forum in AOMORI」を、10月にはAMDDとの共催で「医工連携推進特別フォーラム-医工連携が切り拓く新しい未来-」を開催したところです。

特に、GEヘルスケア・ジャパン㈱とは2012年に戦略的パートナーシップ協定を締結し、国内初となる多機能小型車「ヘルスプロモーションカー」による新たな僻地医療・健康サービスモデルの確立をめざした共同実証研究に取り組んでおり、国内外から高い注目を浴びています。

青森県はAMDDをはじめとしたグローバル企業とともに、世界のライフ関連産業のさらなる発展に向けて新たな未来を切り拓くべく、優れた技術をもつ地域企業との技術交流等を進めながら、お互いの理解を深めつつ、日本(地域)発のイノベーション創出に向け、Win-Winの形で事業拡大・発展につなげられることを願っています。

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