一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会

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報道・医療関係者

信頼関係に基づいた国際連携が重要

2019年12月1日

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竹上 嗣郎 氏
国立研究開発法人
日本医療研究開発機構(AMED)
産学連携部 部長

2010年に経産省の医療福祉機器産業室長を拝命し、皆様にお世話になり始めて早10年近くが過ぎようとする中、また、こうして、医療に深く関わる現場で皆さまへの恩返しができることを嬉しく思います。室長在任時は、東日本大震災が発生、被災地への医療機器搬送のためのガソリン確保などに奔走した日々を思い出しますが、同時に、国内だけでは調達が賄いきれない場合には、AMDD会員企業様へのご協力をお願いしたい、とのご依頼をさせていただいたと記憶しております。あらためて、その当時のご対応に御礼申し上げます。

この10年、時代の進歩、とりわけ情報技術の進歩は、医療機器のみならず全ての産業に大きな変革とそのチャンスをもたらしています。AI、IoT、ビッグデータ、さらには4G、5Gの技術なくして、我々の生活は成り立たなくなっています。がんの診断、治療、予後のケアにあたって、医療機器だけで全てを解決できるわけはなく、医薬品、再生医療、さらにはゲノムなど、多様なモダリティの連携、そしてヘルスケアサービスとの一体的対応が不可欠となっています。また、技術の多様化、深化が進む中にあって、必要なヒト、モノ、カネ、そして場を、全て国内で賄うことは困難になってきています。新たなプレイヤーの出現も多いに期待されています。さらにはまた、生命倫理に代表されるように、新しい技術の社会受容性をあらかじめ考慮する必要があり、工学、医学だけでなく人文社会の知見との融合も不可欠な時代となりました。

こうした背景から、私としては、①国際連携、②データ利活用、③ベンチャー育成支援、を当面の大きな課題として捉えており、なによりもまず、必要なプレイヤーの確保、充実の観点から、国際連携が重要になると思っています。AMDD会員企業様とは、そのような観点から、引き続き、信頼関係に基づいた、国際連携をお願いしたく存じます。

我が国が第5期科学技術基本計画において提唱した、サイバー空間とフィジカル空間の融合が進展するSociety 5.0の社会は着実に近づきつつあります。AMEDとしては、そのような時代に対応して、患者の皆様に一分一秒でも早く、最先端の確かな医療研究開発の成果が提供できるよう、努力してまいります。

竹上 嗣郎 氏
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