埼玉県先端産業創造プロジェクトにおける医療機器開発の支援-医療イノベーション埼玉ネットワークの取組<埼玉県>
2017年10月1日
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埼玉県 産業労働部 先端産業課 推進担当
埼玉県の医療関連産業の強み
埼玉県では、平成26年度から大学・研究機関等の先端的な研究シーズと企業の優れた技術を融合させ、ナノカーボン、医療イノベーション、ロボット、新エネルギー、航空・宇宙の5分野を重点に、実用化・製品化・事業化を強力に支援する「先端産業創造プロジェクト」を推進しています。
医薬品や医療機器の生産額が全国で上位であること、医療機器と親和性の高いオプト(光学)産業を始めものづくり企業が集積していることなど、埼玉県は、医療関連産業が成長するための高いポテンシャルを有しています。本プロジェクトでは、医療機器開発などのイノベーションを促進し、強みを生かして医療関連産業の更なる集積を目指しています。
医療イノベーション埼玉ネットワークの設立
先端産業創造プロジェクトにおける医療イノベーション分野の取り組みとして、医療機器等の関連企業や大学、研究機関、新規参入を目指す企業などが参画する「医療イノベーション埼玉ネットワーク」を運営しています。
本ネットワークは、埼玉県とさいたま市が連携し、医療関連産業の更なる振興・集積につなげることを目的に、医療機器開発セミナーの開催や、会員相互の交流の場の提供など、各種支援を行っており、県内外の「産・学・医」合わせて約350企業・機関に参加いただいています。
①参入支援、②研究開発活性化、③市場化支援のそれぞれのフェーズに応じた支援事業を展開しています。
活動の一例としては、公益財団法人埼玉県産業振興公社が実施主体となり、製販企業、ものづくり企業が医療現場に赴き、医師から現場のニーズを聞く「医療現場ニーズと企業のマッチング」を行っています。これらのマッチングは、同公社に所属するコーディネーターが仲介しており、マッチング後は、研究開発の進捗についてもアドバイスしています。
また、医療機器・福祉機器等の試作品をコンテスト形式で募集・選定し、市場化を支援する「医療機器等試作品コンテスト」を開催しています。本コンテストでは、製品開発後の薬事承認等に対する費用支援という意味を込めて、優秀者に賞金(グランプリ500万円等)を授与しています。企業に「稼ぐ力」をつけてもらいたいという想いを実現した、全国でも珍しい「試作品」にスポットを当てたコンテストであると自負しています。
本ネットワークでは、医療機器等の関連企業だけでなくこれから参入を希望する企業、大学・研究機関、医療機関、支援機関など医療関連産業に関係・関心のある企業・団体は、県内外を問わず参加できます。ご興味のある方はぜひ産業労働部先端産業課推進担当(TEL:048-830-3737、E-mail:a3760-03@pref.saitama.lg.jp)までお声掛けください。