第9回メディアレクチャー「医療の集中化」と先進医療技術の役割
2006年8月1日
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センターオブエクセレンス(CoE)「医療の集中化」と先進医療技術の役割
現在の医療制度改革の議論の中で、「医療の集中化」は大きな課題となっています。先進国G7の中で、百万人当たりの病院数は日本が70強と最も多く、逆に1病院当りの手術数は1,000例以下と最低です。このように日本は多くのさまざまな病院が日本全国に散在・分布しているため、たとえば心疾患治療でのペースメーカーの植え込みの症例数は各施設で年に数例から数十例と大変に少なく、医療の質の向上と効率化の障害になっています。
そこで必要とされるのが、医療の集中化を図った“センターオブエクセレンス(CoE)”です。国立のがんセンターや循環器病センターなどはそのお手本ですが、多くの病院の統廃合とそれぞれの専門性に特化した“センターオブエクセレンス(CoE)”の実現により、治験の困難さや医療の質のばらつきが解消されることは、患者さんへの恩恵にもつながると思われます。
今回は、“センターオブエクセレンス(CoE)”をテーマに、龍野一郎氏(千葉大学助教授 医学部付属病院糖尿病・代謝・内分泌内科科長)より米国の女性専門のCoEの実例、日本で取り組んでおられる女性のためのCoEクリニックについてお話しいただき、また、南和友氏(日本大学医学部心臓血管外科教授)より、ドイツでの年間手術数6,000例という世界最大規模の心臓病センターでの自らのご経験をもとに、CoEの役割と必要性、日本の医療の現状に対する問題点についてご説明いただきました。
日時 | 2006年8月2日(水)16時~17時半 受付開始15時30分 |
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テーマ | センターオブエクセレンス (CoE)-「医療の集中化」と先進医療技術の役割 |
講演1 | 「予防とヘルスケア・パーク」 桜井 靖久氏 (東京女子医科大学名誉教授) |
講演2 | 「女性統合医療 ~地域性を重視した米国の試み~」 龍野 一郎氏 (千葉大学助教授 医学部付属病院糖尿病・代謝・内分泌内科科長) |
講演3 | 「医療の集中化の必要性 ~ドイツの心臓病センターの経験から~」 南 和友氏 (日本大学医学部心臓血管外科教授) |
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- 予防とヘルスケア・パーク:予防主導、リスク管理志向などセルフケアが主軸である未来医療への取り組みとして、ヘルスケア・パーク構想を紹介。桜井氏による資料。
- 女性統合医療 ~地域性を重視した米国の試み~:米国の女性専門のCoEの実例、日本で取り組んでいる女性のためのCoEクリニックについて紹介。龍野氏による資料。
- 医療の集中化の必要性 ~ドイツの心臓病センターの経験から~:ドイツの心臓病センターでの自らのご経験をもとに、CoEの役割と必要性、日本の医療の現状に対する問題点について説明。南氏による資料。
- 講師プロフィール:桜井 靖久氏:東京女子医科大学名誉教授
- 講師プロフィール:龍野 一郎氏:千葉大学助教授 医学部付属病院糖尿病・代謝・内分泌内科科長
- 講師プロフィール:南 和友氏:日本大学医学部心臓血管外科教授